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代表メッセージTOP MESSAGE

北陸から清掃サービスの 未来を切り拓く!

代表取締役社長 上村 健吾

一人ひとりが輝く、人が価値を生み出す。

金沢メンテックを経営するなかで、大切にしていることは何でしょうか。

金沢メンテックは、JR西日本グループの一員として、駅・車両の清掃を中心に、鉄道の輸送サービスや、商業施設・ホテルなどの運営を支える仕事をしています。
清掃の仕事は決して華やかではないかもしれませんが、世の中になくてはならない価値のある仕事です。その想いを社員全員が共有し、日々の業務に取り組んでいます。私たちはメーカーのような形のある物を売る仕事ではありませんが、人が活動する場所に、心地よさや安心感をもたらすといったサービスが「商品」だと捉えています。
これらのサービスを支える重要な役割を担っているのは、人であり、社員です。金沢メンテックは「人が価値を生み出す会社」であり、そのためには社員一人ひとりの個性や能力といった魅力を引き出し「人が輝きチームとして力を発揮する組織」を目指しています。

人を、組織を、
輝かせる3つのキーワード。

具体的に、
どのような組織づくりでしょうか。

会社を運営していくうえで大切にしているキーワードは3つあります。
1つ目は「誠実」です。お客様やオーナー様、また一緒に働く、パートナー企業の皆様とのつながりや信頼関係なくして、仕事は成り立ちません。私たち一人ひとりが誠実に仕事に向き合うことが、何よりも重要だと思っています。
2つ目は「挑戦」です。社員の皆さんにはやりがいを持ち、働くことを楽しみながら成長してほしいと願っています。一人ひとりの成長が会社の成長につながり、そしてより働きがいのもてる組織になる好循環をつくっていきたいと思っています。
そのために会社としても社員の皆さんが活躍できるさまざまな場を用意していますし、仕事に限らず、趣味や個人の目標の実現に向けて小さな挑戦を積み重ねてほしいと思います。
その挑戦が、より良い未来を築く原動力になると信じています。
そして3つ目は、「笑顔と安心を届ける」ことです。これは、金沢メンテックの企業理念でもあり、会社全体でその実現に向けて、取り組んでいるものです。 お客様に笑顔をお届けするには、まず私たち自身が笑顔である必要があります。そのために社員が笑顔で安心して働ける環境づくりを経営の大きな柱として掲げ取り組みを進めています。

清掃業界の現在、そして未来とは。
変わりゆく時代に挑む準備はできている。

清掃はインフラに近く生活に欠かせない仕事だと認識しました。
それでは、清掃業界の現在地について教えてください。

清掃の仕事は労働集約型産業です。人の手による作業が主流で、自動化が難しく専門性が求められる仕事でもあります。現在、さまざまな業界が直面していますが人財確保の課題は、私たちも同じです。そこで当社は、清掃ロボットの活用による人手とロボットの最適な分担にも取り組むなど、これまで以上に効果的な業務体制を実現するための取り組みを積極的に進めています。また清掃業は、人々の生活に密着し、なくてはならない仕事であるにもかかわらず、3Kのイメージが強く他のサービス産業と比べて社会的評価や地位が低く感じられます。そして、人手不足に加え、品質やコスト面の要求レベルも年々上がってきており、経営環境は厳しさを増しています。今後、業界全体で社会的価値を高め、さらなる技術の活用を進めていくなど持続可能な経営を実現していく必要があります。私たち金沢メンテックも社外から学び、これまで以上に品質を重視し、信頼されるサービスを提供することで選ばれる存在になっていきたいと思います。

「安全・技術力・ホスピタリティ」 他を寄せ付けない不変の価値。

貴社の強みをあげるとすれば、どういう強みでしょうか?

私たちはJR西日本グループの一員として「安全」を最も重視しています。お客様や社員が不安全でケガをされるような仕事をしていては良いサービスをお届けすることができません。教育や研修を通じて、安全最優先の意識を高めて日々の業務にあたっています。
また、高い「技術力」も強みです。当社は北陸地域でも数少ない清掃の専用研修施設を保有し、社員のスキルアップや国家資格取得のサポートをしています。ビルクリーニングの国家資格は、社員の約4分の1が保有しており、クライアントからの多様なニーズやコストの要望に対応できるよう提案力と解決力を持ち合わせたチーム力を備えていることが強みです。これまでにも新しい洗剤やコーティング剤、ロボットなどの新機材を導入するなど、品質向上、省人化、省力化を実現してきました。
さらに顧客満足度はもちろん、従業員満足度の向上にも注力しています。当社では社員がやりがいを持ち楽しく働けるよう、さまざまな取り組みをしています。その一例としてSNSを活用した社内活動や仕事の成果の発信、清掃競技会や発表会の開催、社内レクリエーションがあります。また、労働環境の改善にも積極的に取り組み、さまざまな世代の方に負担の少ない職場環境の整備も進めています。社員の皆さんから「働きやすい」「働くのが楽しい」と言った声を聞く機会も増え会社や仕事への誇りを感じられる言葉を聞くと、モチベーションの向上につながります。

キャリア組の即戦力と、次世代のリーダーの出現に期待。

貴社には700名近くの社員が在籍していますが、
新卒の方や、他業種から転職されてきた方の印象を聞かせてください。

採用の基準は、面接での受け答えや表情から、その人の誠実さを確認します。信頼できる人柄であることは、ともに仕事をするうえで最も大切です。少し抽象的ではありますが、話をする中で「こんなことをやりたい」という意欲や情熱が感じられる方は、目が輝いて見えます。面接では緊張もあり、自分をうまく表現できないこともあると思いますが、飾らず誠実で前向きな姿勢が見られると嬉しいですね。
当社は、これまで中途採用が中心でしたが、近年は新卒採用も積極的に行なっています。若手社員には、素直で努力家が多い印象を受けます。北陸出身が多いこともあり、地域特有の素直さや我慢強さがあるのでしょうか。指導やアドバイスをしっかりと受け入れ、前向きに取り組む姿勢がとても印象的です。
新卒採用者ではまだ3年未満の社員が多く社会人として、また職業人として成長の途上にあります。この期間は現場で実際に仕事をしながら、知識や技術を身につけ、清掃業の本質を体感している段階です。その後キャリアを重ねると、仕事の要所や段取りも覚えるようになり、職場内で改善提案をする機会も増えてくるようになります。実際に4年目の社員で10数人のチームリーダーとして、業務の采配を任される若手社員もでてきました。元気とひたむきさは社内に活力を与える存在ですし、これからもたくさんの未来のリーダーが育っていくことを期待しています。
中途採用の社員は、前向きで頼りになる存在です。キャリアを重ねると、どうしても安定志向で、どこか遠慮がちで控えめな人が多いのが一般的ですが、当社に在籍する中堅の社員は、人生経験も豊富で前職での専門性や経験を活かし、若手の模範となって行動してくれる方が多いのが印象的です。60歳以上のセカンドキャリアとして当社を選ばれる方も多く、それぞれの職場で中心となって活躍してくれています。
また、女性社員は、気配りや丁寧さが印象的です。男性ではなかなか気づきにくい視点で積極的に提案や改善を行なってくれます。現在では管理・指導者としての役割を果たす女性社員も増えてきており、今後も性別や年齢を問わずさまざまな人財がこの金沢メンテックで活躍できる環境をつくっていきたいと考えています。

「技術を活かすプロ集団」と
「社会的価値向上」が、
清掃業界の未来をつくる。

最後に、上村様が今後、実現したいことを教えていただけますか?

清掃業界については、今後も清掃ロボットやAI搭載ツールなどの技術の活用が欠かすことはできません。人財確保や品質・コストの面で求められる要求レベルは高く、その課題解決は待ったなしです。そのような状況で清掃業界は今後、二極化が進むと思われます。一つは、オーナー様のさまざまな課題にしっかり向き合い最適な提案や解決を行なっていくことができる企業。
もう一つは、従来の清掃作業を請け負うだけの企業です。私たちはもちろん前者です。
未来に向けてあらゆるステークホルダーの皆さんとWin-Winとなるような関係を築いていく、そんな企業を目指しています。
しかし、どれだけ技術が進歩しても、機械化が進んだとしても、人の役割は残りますし、より人が果たす役割が重要になってきます。汚れを見極める力、最適な清掃方法や清掃計画を考えることができる力、そして心地よい空間の提供に向けたおもてなしの心など、今後も磨き続けていく必要があります。金沢メンテックにはこれらを叶える人財がたくさんいますし、もっとその裾野を広げていきたいと思っています。また、これらの取り組みは私たちの会社だけでできるものではありません。清掃業界をはじめ、オーナー様や様々なメーカーの皆さまとより連携を深めていく必要があります。そうすることで、清掃の重要性や社会的価値がより高まっていくことを願っています。
最後に2025年は北陸新幹線の金沢開業から10年を迎える年となります。また、大阪・関西万博も開催され、この北陸エリアにも多くの人々が訪れることが予想されます。北陸の魅力を感じていただき、「また来たい」と思ってもらえるようなサービスを提供し、たくさんの方に「笑顔」と「安心」をお届けしていきたいと考えています。

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